2014年07月21日

ラウル・デュフィ展

渋谷Bunkamuraで開催中の「デュフィ展」を観てきました。
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ラウル・デュフィとても好きな画家の一人です。
マティスの鮮烈な色彩とも違い、色彩の魔術師と言われるシャガールの
幻想的な雰囲気とも違う、軽やかな色のセンスと音楽的なイメージがします。
デュフィの色と構図はインテリアでお部屋に飾りたい作品です。

音楽をテーマにした作品も多く手掛けていますが
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そうではない作品も、観ていると色が奏でるメロディが聴こえてくるような美しい色彩に
自然と心が軽やかになるのです。
デュフィには無彩色の黒でさえ、色”として見ているのです。
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今回の展示ではパリ万博を飾った10m×60mという巨大な壁画「電気の精」はその習作が
展示されていましたが、この実物はどんなでしょう・・・?観てみたいものです。
人類の英知と発展を賛美したこの作品、この万博当時は人類の未来は限りなく発展し続ける夢を
見ていたのでしょう。
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明るい色彩と軽やかなタッチ、どこか都会的なおしゃれな題材。
その中でも特に好きな絵は「モーツアルトに捧ぐ」というこの絵なのですが
今回の展示ではこれを観ることはできませんでした。残念、、、
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常に明るい方を向いて行く画家、戦争のさ中でも苦しみよりは、命の賛歌を
描いた画家、そんなところにも私が惹かれる理由のひとつがあります。

2009年にも同じ画家の展示を観たときのブログです。観方はあまり進歩していない私のようです(笑)
http://orchard-house.sblo.jp/article/29296543.html






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2011年11月29日

東山魁夷記念館

お隣の市、市川市にある「東山魁夷記念館」で開催中の特別展「東山魁夷 ドイツ追想の旅」を観てきました。
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我が家から車で20〜30分の所なのですがドイツのような雰囲気です。
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時々、お茶をしながら全集を開いて楽しんでいた画伯の「ドイツ・オーストリア」
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一度実際の絵を観てみたいと願っていました。
これらがまとまっている所はなく、色々な美術館に所蔵されているので
今回の企画はとても良いチャンスとなりました。
ましてや個人所蔵の作品も、こうした機会でなければ観ることが出来ないのですから。

描かれた年代は昭和45〜6年頃。
当時の画伯が感じられた感動を 現在の私が“素敵!”と感じる事が出来るのかと思うと
時を経ても変わらないヨーロッパの素晴らしさに、又、別の感動を覚えるのです。
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※画伯の感じ方は、私のそれと比べるのはあまりにおこがましいですが…

ザルツブルクの骨董屋(「アンティークショップ」と題していない所が良いですね)
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画伯の切り取り方は、写真で撮るのとは違って画伯の目と心のフィルターを通しているので
自分で感じるのとは別の“素敵”を見せてもらう事ができます。
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バンベルク、この角度はどこかしら・・・?次に行くときに探してみようね!
と、別の楽しみも出来ました。


日本画で使う岩絵の具も、本のページではわからなく実物を観て初めて
その美しさを味わうことができました。
鉱物ですから色に寄って微妙にキラキラと輝いているのです。
そして写真では輪郭がはっきりとしますが、絵画ならではの柔らかいタッチがとても綺麗でした。

前回訪れたのは、確か…春。秋の色もこの建物に見事に合っていて素敵です。
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カフェも併設されていて美味しいお茶がいただけますし、
お庭はこれからのシーズン、もみの木が楽しめますね。
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この特別展は来週日曜日で終わってしまいますが、それ以外の時でも
いらしてみるとよいかと思います。
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2011年02月23日

笠間にて

先の益子から袋田の滝に一泊し翌日は帰路に笠間に寄り道をしました。
笠間日動美術館で丁度没後25年の「鴨居玲」展が行われていました。
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前回訪れた時は確か「佐伯祐三」を観にいったような・・・

鴨居玲、ファンが多いようですね。
私はテレビの美術番組で観た事があった程度で殆ど知らない画家でした。
でもこの美術館で前回訪れた時にも出会っているはずなのですよね、、、なのに。。。
興味がないと素通りしていたのですね、きっと。(情けない)

「魂の画家」と形容されるこの画家の絵は、その前に立つと
重い心持ちになります。
“人によって捉え方は様々”という画家もありますが
この画家の絵の前で軽やかになる人はそうそう居ないでしょう。
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※写真は「笠間日動美術館」のサイトからお借りしました。

恵まれた芸術の才能を持ちながら、その表現に苦悩する。
自己をみつめてそこに人間の弱さや醜さを追求した画家。
素描が沢山展示されていましたが、
何度も何度も探りつつかたちを求めたその素描の線の一本一本に
何かを求めているかのような感じを抱きました。

ピカソの素描を観たときには、迷いのない1本の線で
それも消した後、修正の後のいっさいないタッチに
お〜〜天才!!と私でさえも感じたものですが。

それにしても画家、芸術家と呼ばれる人達は、どうしてこうも
苦悩するのでしょうねぇぇ、、、
でもその心の叫びが観る人の苦しみを投影、あるいは代弁するから
人気があるのでしょうかしらね?
若いファンもとても多いようですね。

最近のアートは楽しさ?面白さ?優先で軽すぎて
素人の私にはこれで良いの?と
ちょっと首をかしげるような物もありますが。

館内は撮影禁止なので、お庭の写真を一枚
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高低差のある広い敷地をふんだんにいかして3つの建物で
構成されているこの美術館は、又来たいと思わせる美術館のひとつです。

ここから少し離れた所にある北山魯山人の住居にも立ち寄りました。
共通チケットだとお安くなるので(笑)
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ここも関内撮影禁止なので、外側のみですが。
この茅葺き屋根の下に、馬小屋を洋風に改築して
魯山人自らが作ったというステンドグラスや
自分で焼いた陶器をはめこんだお風呂などがあります。
“東西を問わず自分の気に入った物を取り入れる”という審美眼の
暮らしぶりを伺って“へぇぇ、、、”と一言のわたくしめでした。

その魯山人の設計したお茶室からの庭の眺め
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障子を開けると突然現れる借景は一枚の絵のようで見事でした。
昔にはこんな風情のある暮らしを営んだ人がいたのですね。
でもね、土間、大きなお部屋がいくつも突き抜けいるこの家は寒かったです。

と、こんな早春ののんびり旅をしてきましたとさ。




posted by ERIKO at 12:36| Comment(0) | 美術のこと

2010年11月15日

デューラー展

先週金曜日に西洋美術館で開催中の「アルブレヒト・デューラー版画・素描展」を観てきました。
空いていますが、修学旅行のシーズンなので、学生さん達と一緒になること有りです。
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デューラーと言えば今年3月に旅行をしたニュルンベルグが誇るドイツの天才画家
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それなのに、旅行では特に惹かれる事もなくなんとなく通り過ぎてしまいました。
“もったいない?”ですよね?

それで今回の素描展は“色が無いしきっと地味よねぇ”と思いながらも“一応観ておこうかな…”という思いで足を運んだ訳なのです。
一言!素晴らしかったです!!
版画?色がない?地味?いえ、とんでもない! デューラーの天才ぶりに圧倒されたのは当然ながら
久しぶりに美術展で高揚しました。

制作年代別ではなく「宗教」「肖像」「自然」というカテゴリーに分けて展示がされているのですが、
細かい線だけの描写で、まぁよくぞここまで!というお決まりの感想がまず最初に。
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そして、お隣の人が観ているのを順に待ちながら、次の絵を横目でちらっと見たら絵が飛び出してくるのです。今で言う3D!!
果たしてデューラー本人はそのつもりで描いたのかは定かではありませんが
それほどに正確な遠近法なのでしょう。

そして私が感動したのは、
宗教芸術を祈りと伝達というこれまでの立場からだけではなくて、鑑賞者がいかに受容するかという点に思いを巡らせて描いているということなのです。
ルターより少し早く生まれ彼は、宗教改革の時代を生きて、
聖書の内容が平信徒にも、どのようにしたら分かりやすいかに心を砕いたのです。
それまでは、聖書と言えば僧侶のみが読めば良いのであって、一般信徒は何も知らなくても良い
とされていました。
それを、ルター他の宗教改革者が神の言葉が誰でも身近に置いて読めるようにしたのです。
(歴史で習いましたよね〜)

デューラーが自然を描くのも、この聖書の絵の背景に自然を描くことで、よりリアルに分かり易くするためだったのだそうです。
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徹底した人体の研究を行い人物を描くのも同じ目的の為。
又、イタリア絵画であればマリア・ヨセフ・幼子イエスを特別に美しい人物として描くところを
普通の貧しい人物として描いている所にも、こうしたプロテスタント的な要素が見られます。

そして、究極は「キリストの磔刑」を描くのにも、身体的な苦痛を劇的に描くのではなくて
その内面の苦痛を描きたかった、というのですから、この辺りはまさにドイツ的としか言いようが無いですね。

活版印刷という技術がドイツで発明され、最初に刷られたのが聖書でした。
この新たな情報伝達手段をデューラーは芸術にしたのです。
このデューラー展ではデューラー自身の事に加えてそうした歴史的背景をひしと感じることができました。

又、宮廷画家としての一面ではハプスブルク家のマクシミリアン1世の肖像画がありますが
今回の展示で、めを見張るのが3メートルもあるという紙に印刷された門です。
壮大なスケールにこれでもか、というほど緻密な装飾が彫り込まれた門はハプスブルクの威光を示すためのプロパガンダなのです。

石の門ならば、どんなに立派でもそこに行かなければ見られない。
紙に刷ったものならば、何枚も作って小国の居城に飾って威厳を示せるというのです。
…とまぁ、なんだか、面白い話です。

そんなハプスブルクとの関係も私には生きた歴史を学ぶ面白い展覧会となりました。

デューラー版画芸術の頂点と言われている「メランコリア」
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いまだにこの絵の全ての謎は解明出来ていないというのですから、どなたか研究なさってみては?
後世に美の追究の課題を残していったデューラー。

いつか絵画の展示を観ることが出来たらと願うものです。
芸大美術館で「黙示録」が展示されているのですよね?こちらも行かなくては!と思います。

最後に、デューラーが扉を開けて歩いた街の景色を・・・
※3月のドイツ旅行記に掲載しなかった写真です。
家の扉
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扉の上の門構えにある自身のプレート
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彼の家のすぐ後ろにある高台の城壁からのニュルンベルクの街の眺め。
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街中を静かに流れる川
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posted by ERIKO at 14:04| Comment(2) | 美術のこと

2010年08月10日

シャガール展

芸大美術館で開催中のシャガール展を観てきました。
ロシアアバンギャルドとの出会い「シャガールが夢見た展覧会」とサブタイトルが付けられています。
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ここ数年、ロシア絵画を目にすることが多くなったようです。

今回の展示ではシャガールと同時代の作家の作品が多く観る事ができます。
私には名前もまだ知らない作家が殆どで、ロシア絵画の絵画の入り口に立ったという感じでしょうか…?

「シュプレマティズム」などと言った難しい美術用語が出てきて、詳しくない私が間違った説明をここでしてしまうのも恐いので
全くの個人的な感想を・・・少しだけ。
でも、何度か観ている内にロシアの美術というものをおぼろげながら感じ初めているところです。

学術的な事をお勉強なさりたい方は、是非そちらのサイトへどうぞ←私、何気に逃げています(笑)

では、独断の感想を・・・
シャガールが“いかにもシャガール”になる前の作品=“へぇぇ、こういう絵も描いたのね、キュビズムも試してみたんだ!”

モーツアルトのオペラ「魔笛」の舞台デザインを手がけた作品=“これを舞台で観ると懲りすぎていて、あまり美しくないかも?もっとシャガールならではの色の魔術を布に染め上げた幻想的な衣装をイメージしていましたが”

いかにもシャガール=(特に個人的には好きな画家ではないですが)“美術をどこかで区切って分野わけするってどうなの?シャガールはシュールレアリズムって学校で習うけれど、
彼は彼以外のどの分野にも属さないのでは?”と生意気な感想です

シャガール以外の作家を観て=“この時代の作風はどこか建築的で、球と直線の調和が、ファッションや工芸で言えば、アールデコそのもの! 互いに影響大かな?!”

等々、稚拙な感想で。。。失礼しました
間違っているところにお気づきでしたら、どうぞご指摘下さいマセ。(だったら書かなきゃ良いものを・・・笑)





posted by ERIKO at 21:18| Comment(4) | 美術のこと

2010年07月07日

西洋美術館で静養

昨日、ふらっと上野の西洋美術館に行ってきました。
特別展も良いのですが、ゆったりとくつろぎたい気分の時は
常設展。

以前joshaさんのブログで<カメラOKになっている!>と
ご案内されていたものですから持参で行ってみました。


コルビジェの手によるアプローチ
“さぁ、これから会いにいくよ。いつものあの絵、あそこで待っていてくれるかな・・・?”
常設展には、そんな魅力があります。
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写真に撮ってみてこの空間の見事さを改めて知りました。

ブリューゲル。好きです。
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フランドルの素朴な庶民の様子を、今ここで見ているかのような
面白さがあります。

教会の天井画の習作。
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先日、沢山ドーム型の絵を観てきたばかりだったので
それを平面に描くとこうなるのね、、、へぇぇ。

こんにちは。いっつもそうやって、私を見下げるようなまなざしでお出迎えね。
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いったい何の表情なの?何度会っても、わからない。でもだんだんと親しみを感じてくるわ。
でも、以前と少し違う場所に移動したのね?!

モネのお部屋。割と素通り。あまり興味がなくて。でも・・・
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今日はこの一枚に目がとまりました。
旅行でさんざん歩いた雪景色のドイツを思い出したから。

オノレ・ドーミエ風刺画展
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かなり辛辣な風刺。
どの時代も“お偉いさん”は変わらず、庶民の嫌われ者。
わらってやれ〜!という小気味良さでした。

改装なって、新しく(って、もうだいぶ経つのかもしれませんが)出来た彫刻のお部屋ですね。
背景の緑との調和が見事。
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以前は彫刻は、色が無く地味なせいか、あまり興味もわかなかった。
でも、今日は違う・・・
“このおばあさんのお顔、こんなに皺が刻まれて、それを「美しかり…」と見たロダンは、どんな心境だったのだろう”
等、他の作品にもとても心が動いた。

セガンティーニ 横は3b近く(もっとかな?)ある大作
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これ、傍で観ていたときは、少年と少女の仕事に目が行っていていて
何故かこの二人が大きく感じていたけれど
こうして後から写真で見てみると構図が素晴らしい!
やはりただの農民画家ではないんだわ〜、と関心(私なんぞが今更関心したからって、どうという事もないけれど)
気づいた自分が面白いのです。

モーリス・ドニ 今まであまり惹かれた事はなかったけれど
今日は、とても気になります。貴女のこと。
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日本画的の平面的な構図なのに、少女が踊る動きが見えて、
マットに見える質感が、タペストリーのようで素敵です。

2009年に購入した作品ですって。初めまして、ブラックさん
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「静物」とあるけれど、いったい何をお描きになったのですか・・?
何度か通うと教えていただけますか?
キュビズムでも、少しデザインされた感じがオシャレで好きですよ。

デュフィさま いつもながら、元気にしていただけますよ〜
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明るい色彩、軽やかなテーマ。大好きです。

かと思いきや、この厚塗りのルオーも、又好きです。
なんか、脈略まるで無しですね、、、私、、、 
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この厚塗りの絵の具を塗りながら(いえ、描きながら)ここにルオーは何を込めたというのでしょう?
以前、ここに「キリスト」がなかったでしたっけ?
(私の思い違い?)

と、こ〜んな、いい加減な美術鑑賞とは呼べない、
美術館での時間を過ごした後は
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コルビジェの庭と緑の調和を楽しみながら、TeaTimeで仕上げです。
雨露に濡れた景色も、銀杏が見事に色着いた時もそれぞれに美しい庭です。

誰かに説明するわけでもないので、こんないい加減?な美術館の利用方法も良いではないですか?

常設展は、全部観なければ!とうい意気込みも要らず、
それほど知識もなくとも、絵に会いに行くという楽しみ方が出来ますので、
時々、こうして訪れてみるのです。

でも、ここを曲がるとあの絵が待っている!と思うと
時々場所が変わっていたりするのです。
夜中に、こっそり歩いている?(笑)

“いつも変わらない安心感”
“いつもとは、違う絵に心動く自分を発見”
そんな雨の中のひとときをを過ごしました。




















posted by ERIKO at 15:32| Comment(2) | 美術のこと

2010年04月29日

ルーシー・リー展

昨日から新国立美術館で始まった「ルーシー・リー展」に行ってきました。
初日の混雑を予想していたら、意外とゆったりと観ることが出来ました。

私が初めてこのお名前と作品に出会ったのは2年前益子での事。

人気(ひとけ)のない、その美術館のガラスケースにある、ひとつの作品に“どことなく私の大好きなウィーンの香りがする”と吸い込まれるように近づいて行ったのがルーシー・リーの器だったのです。
ウィーン出身という事が的中して、驚いたのととても嬉しかったのとで、彼女の事をもっと知りたくなりました。

その頃はインターネットで調べても件数も少なく、とても気になっていました。
そうしたら昨年ミッドタウンの美術館で「ルーシー・リー展」が行われ、 「美の巨人たち」 「日曜美術館」でも放映されました。

昨年の展覧会では、ブログにも書きましたように物足りなさが残ってしまいました。
今年は、間近で素晴らしい彼女の手の技を観ることが出来ました。
陶器の肌合いも感じることが出来ます。
残念ながら“実際に手に触れてみたい、手に持ってみたい”という衝動だけは満たすことは出来ないですが・・・

美しい色に魅了されるのですが、そこには彼女のまるで科学者のような緻密な釉薬の研究と、記録があるからというノートも見ることができました。
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あのシンプルでいて、エレガントなフォルムはウィーンに生まれて
クリムトやエゴンシーレ・カフカなどが活躍した時代に少女期を過ごし、
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モダンデザインの先駆けともなったウィーンの美術学校に学んだ事を知って、ウィーン好きの私はますます、彼女に惹かれています。

けれども、私の稚拙な言葉よりも、先日の朝日新聞で紹介されていた「ルーシ・リー展」の紹介文が、見事に語っているのでご紹介したいと思います。

〜*〜*〜*〜*〜*〜
……独自のスタイルで陶芸の世界に新風を吹き込んだ。彼女の生き方そのもののようにシンプルで高潔、大胆で優雅なフォルムの器たちー。
〜*〜*〜*〜*〜*〜
ルーシーの作品は、無駄のないシンプルなフォルム、自由な色彩、洗練された装飾を見事に融合。静かでありながらも強い存在感を持ち…
〜*〜*〜*〜*〜*〜

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ユダヤ人の彼女がナチスに追われイギリスに移住して、時には作風に悩み、様々な苦労をしても
いつも周りに彼女を励まし、助ける人がいたのは彼女の人柄と
陶芸を愛して止まない心だったのでしょう。

そんな“彼女の生き方が作品に現れている”というのもとてもうなずけますし、同じ女性として尊敬と憧れを覚えます。

少々、お堅い文章になりましたが、心に響く作品展のご報告でした。

        


posted by ERIKO at 11:19| Comment(0) | 美術のこと

2009年06月01日

華麗なるウィーン美術…

以前、カルチャーに通って美術史をお勉強していた時の先生の講義を久しぶりに聴いてきました。
「華麗なるウィーン美術とシェーンブルン宮殿」このタイトルに吸い寄せられるように申し込みをしました。

この先生の講義は、観光がメインのテレビ番組は勿論のこと、一般の書物にもない独自の見解をお持ちなので、とても興味深く新しい感動ばかりのあっという間の2時間となりました。

資料を元にPCで画像を映し出しながらの講義です。
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沢山、沢山メモをとりました。
まとめるのは上手ではないので、その中のほんのさわりを箇条書きにしてみます。

※トールペインターはあまり興味のない内容かも?(^_^;)
ウィーンが気になる方、来年(今年?)はオーストリアに行くぞ〜!という方がお読み下されば、多少は役に立つ?かもしれません。

○オーストリアほど政治と芸術がリンクしている国は他にはない
したがって政治情勢を抜きにこの国の芸術を見ても、真実の半分しか見えないのではないか?
殆どの書物は肝心のここが抜けているところ。

○ウィーンのバロック建築について
他のヨーロッパにおいてバロックが全盛期の時代、ウィーンは度重なるトルコの侵入に脅かされていたため、バロックどころではなかった。
○サヴォイア家オイゲン公の活躍によって、やっと平穏な時代を迎えたそのときが、かのマリアテレジアの時代であった。
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○政治力は父から、美貌は母から、受け継いだと言われるこの女帝は宮殿にて戦略を練る才女でありながら16人の子供の母でもあった。
○やっと平和な時代を迎え建築に力を入れたマリアテレジア。
「遅れてきたバロック」「後期バロック」とも呼ばれるウィーンの建築は、遅れたが故に次のロココの時代したデザインも取り入れた洗練された独特の優美な姿を持つ事になった。
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マリアテレジアが住んだホーフブルク(王宮)

他に代表的な後期バロック建築、オイゲン公の住まい。
ヴェルヴェデーレ宮殿
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バロックの最大の特徴はせり出した階段、屋根の盛り上がり、うねり。


そして時代はあの美貌の皇妃エリザベートの時代=フランツヨーゼフT世に移り…
○トルコから守るための要塞が取り払われ、そこが新たな大建築ブームになる。
○この時代の最高傑作カール教会。これはウィーン美術の心臓である。 
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イタリアルネサンス、ギリシャ様式、ローマバロック、フランスのロココ、というように18世紀までの西洋建築の全てのエッセンスを投入しこれを見事にミックスさせている。

そして絵画の分野では…
○建築ブームに合わせた壁画としての絵画という事で、クリムトの絵画にも縦長や方形が多く見られる。
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○クリムト・エゴンシーレ…世紀末芸術がそのままハプスブルクの終焉を体現している。

私が初めて聞いて面白いと思った捉え方を少し
○クリムトの風景絵画には当時印象派がウィーンに入ってきた影響を受けて、どこかモネを思わせるところがある。
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○一方エゴンシーレは、クリムトにはない自己の内面を見つめるというゴッホ、ゴーギャンの影響を受けた為、自画像ばかりを多く描くようになった。
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他にもゴッホの部屋を模したものも描いたが、シーレの場合は遠近感がなく幾何学的になている。この幾何学的、直線的というのが近代ウィーン美術の特徴。

スミマセン、やはりまとめるのが下手で、、、ざざぁっとお読み下さいマセ。

それにしてもやはり、ウィーン、ハプスブルク、オーストリアは知れば知るほど魅力を増すものです。
表面的な華やかさ美しさの奥に潜む影の魅力が大きいのでしょうか?
奥が深くて尽きない魅力、私の恋心は更に深くなってしまいました。
次回・・・いつ行かれるかしら?来年辺り…計画しちゃおうかな〜〜
その前にめちゃくちゃな文字で書いたメモを書き直しておかないと!!



posted by ERIKO at 18:15| Comment(6) | 美術のこと

2009年05月22日

ラウル・デュフィ展

三鷹市美術ギャラリーで開催中の「ラウル・デュフィ展」を観てきました。
とても好きな画家の一人です。
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美しい色彩を背景に軽やかなタッチで描いた線を観ていると何かさり気ないBGMが聞こえてくるような気がします。
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けれどもそのざりげない線が捉える表情は豊かで、馬・人・建物にどれをとっても、その場面に自分もいるかのような臨場感を味あわせてくれます。
馬を描いた線なんて動いているようです。
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美しく明るい色合いは、私の心を元気にしてくれます。

今回はリヨンの絹織物のデザインを手がけた際の下絵という展示もあって
“これはワンピースにして着てみたい柄!!”
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と絵の前で思いがけない感覚も味わいました。

パリ万博の際高さ10m×幅60mで描いたものを1/10の縮尺で再度描いたという「電気の精」
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大作の重さを感じさせない、デュフィらしい素晴らしい作品です。(写真は小さくて大作の臨場感ないですね)

戦争の時代を生きた画家でありながら、それでも
“人生の喜び”“生命の賛歌”を歌ったという彼の芸術に対する在り方が
観ている人に幸せ、喜びを与えてくれるのでしょう。好きです!!

印象派を脱し…云々、フォーヴィズムヘ…云々等々、美術のお勉的なことを踏まえて観ると別の鑑賞も出来るのでしょうが
私は、単純にデュフィの絵の前で“わぁ、綺麗な色、幸せ〜”
“パリの人の会話が聞こえてきそうだわ”なんて、お気楽に観るのが好きです。

シャガールと似ていると言われていますが、私は断然こちらが好き!
明るくて洗練されていて、どこかおしゃれなのです。

元々デュフィ展なるものはあまり開催されないので、それだけでも貴重ですが
今回は個人所蔵の作品が多く出展されいるので益々貴重です。
なのにガラガラでもったいない。

時々、至って稚拙でしかないこのブログなのに、それでも
「観ていますよ〜。そしてお奨めに行ってみたりしています」
という声をかけて下さる方が多いので驚いています。
でも、この展示会は、本当にお奨め(しつこい〜)
是非、いらして下さい。
posted by ERIKO at 10:28| Comment(2) | 美術のこと

2009年04月19日

見た観た〜!!?

今日の「新日曜美術館」をご覧になった方いらっしゃいます?

折角「ルーシー・リー」だったのに見逃してしまった私(涙)
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終わりの頃数分だけ見たのですが、
やはり彼女のお人柄は作品の魅力になって現れている…というお話をしていたような…
あぁ、だめだわ!やっぱり必ず再放送を見ようっと!
※4月から司会が変わって姜 尚中氏(知性と色気を持ち合わせたダンディなお方です)になっているし♪!!

今、我が家の花壇に咲いているこのお花「ブリーディングハート」です。
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形が可愛いでしょう?
ルーシー・リーが見たら、器に表現するかもしれないですねぇ。

白は清楚な感じ。やっぱりルーシーっぽい。
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かみさまのデザインって本当にユニークで素晴らしい!!

でもね、「ブリーディングハート」の訳って「血潮したたる心臓」ですって。
多分…イースターの時期に咲くお花だからこう命名されたのかしらね?

このお花、繊細なイメージの割にとても丈夫な宿根草で、植えたが最後
とても元気はつらつで他のお花を浸食しそうな勢いです。






posted by ERIKO at 14:53| Comment(3) | 美術のこと

2009年03月08日

ルーシー・リー展

映画の後、気持ちを切り替えて六本木ミッドタウンで開催中の
「ルーシー・リー展」に足を運びました。

昨年5月・先月(2月)にもブログに彼女の器の事を書きましたが
展示会があるというので観にいってみたのです。
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それは、綺麗に管理された庭園の隅にあるギャラリー、
コンクリート打ちっ放しのシンプルで心地よい空間の中にありました。

企画:三宅一生 会場構成:安藤忠雄
というので更なる期待をして行ったのでした。

まず、ルーシー・リー。作品は思った以上に美しい!
エレガントなシェイプ、薄くて繊細な肌合い、エレガントな色。やっぱり素敵でした。
手にとって、包み込んでみたくなる薄さです。
      
陶磁器で作ったボタンの数々はとてもおしゃれで、お洋服に付けたくなります。

アトリエで実際に作業をする彼女の映像を写しています。
小柄で可愛らしく品の良さそうなおばぁちゃま。
その手から生まれる作品達は、やはり人となりを体現しているのですね。
彼女でなければ作れないデザインでしょう。

“使うための器であって、オブジェではない”というところが
芸術家でなくて、あくまでも職人さんであろうとした彼女なのかな?
優しいお顔を見ていると、きっと謙虚な方なんでしょう、と想像しました。

ウィーンに生まれたユダヤ人。亡命してイギリスで工房を開いた彼女。
ご苦労もあったでしょうにそれを乗り越えて、どのようにしてこんな素敵な作品を生み出せたのかしら?
彼女の生き方に興味がわいてきました。でもそれらしい書籍等は皆無。
どなたかご存じでしたら教えて下さい。

 nrusmnn.jpg


そして“何なの?これは〜!”と思った事がひとつ。
それは初めに書きました<企画・構成>の事。
すごい顔ぶれのお二人による会場に期待をしていたら
これは完全にルーシー・リー作品(他2人の作家)を起用して
三宅一生と安藤忠雄のデザインを見せるものなのですね!

確かに全体の調和はとてれていて見事な構成と言えるのでしょうが
私はルーシーの作品をもっと身近に感じたかった。
ルーシー・リーを見せるのなら、彼女の手業の痕跡の器の内側も見たかった。
遠くにデザイン的に配置されていて、こうした視点からは全く見えないのですよ〜!
(スミマセン、いくらここで書いても見ないとわからないですよね?)
これってルーシーに失礼じゃないの!!
↑完全に怒ってる!(笑)

なぁんて、憤慨しているのは私くらいかもしれない。

若い方達がとても沢山いらしました。
制作年代や、使用されている土・磁の説明がいっさいない
すっきりとした空間で、彼女の器の宇宙を感じるようにと
構成してあるのを若い方達は、存分に味わっていたのかもしれないですね。
私のように、みょうな言いがかり(直接は言ってないですよ)を着けたりしないで・・・








posted by ERIKO at 14:30| Comment(2) | 美術のこと

2009年02月25日

ARTS&CRFATS展

日にちが前後しますが先週上野の都美術館で行われている
「ARTS&CRFATS展」展に行ってきました。
       arts&crafts.jpg

機械化で失われた手仕事の素晴らしさをもう一度見つめ直して
復興させる、
という信念の元ウィリアムモリスから始まったデザイン運動。
       auetete.jpg  
   
今、私達が個々に好みやスタイル、センスは違っても何らかのかたちで
日常生活に「美」を取り入れる事が当たり前になっている
その始まりを見る展示のように思いました。


イギリスから始まったこの運動がウィーン工房へ、さらには日本の民芸へ、と。
19世紀末〜20世紀初めのデザインの流れを見る事が出来ます。

ん??なんだか硬い文章ですね〜。
展覧会の宣伝パンフのような?(笑)
でもパンフからではなく一応自分の文章よ!!
実は“素敵〜”とか“わぁ、綺麗!”“うっとり”という展覧会ではないので・・・
ウィリアムモリスと聞いて、こういうイメージで観にいくとがっかりするかも?しれない?です。

でも、現代のデザイン様式の流れを知るのにはとてもお勉強になって
そういった意味では面白い展覧会。
       adhur.jpg

ちょっと物足りなかったのは・・・
ウィリアムモリスのこの模様のルーツはケルト模様にあることや
発展してアールヌーヴォーにつながったこと
ウィーン工房の直線的方形的な形がアールデコにつながるデザインであること
なんていう内容ももっと詳しく知りたかった!残念!!
なぁんて感想を生意気にも持ってしまいました。

帰りがけにお腹が空いたので、ちょこっと何かいただこうと
立ち寄った文化会館の中の決しておいしいとは言えないお安〜い(笑)
カフェテリア茶廊「響」
ここの床を見て “わ!ウィーン工房のデザイン!”
これってどこでも良く見るデザインだけれど
まさにさっき見たウィーン工房よね〜!
       dueordm.jpg
何度も入っているのに、この展覧会を見た後だったので
こんな床にもそして文化会館の壁面のデザインにも
目が行って、そんな発見が面白いひとときでした。




posted by ERIKO at 11:19| Comment(4) | 美術のこと

2009年02月07日

ルーシー・リーのこと

昨年5月益子に焼き物を見に行った際に出会って一目惚れ!!
「ルーシー・リー」
それは美術館の中にありました。

「イギリスの作家展なのにウィーンの香りがする・・・」
と思ったらずばりウィーンの工業学校出身の女性作家でした。

“私ったら、ここまでウィーンを感じられるようになったの?”と
一人ほくそ笑んでちょっと良い気分になってしまいました。
(ウフ、図々しい私、、、)

ところが彼女はユダヤ人のためウィーンを追われるように
イギリスに渡りバーナードリーチの工房で活躍したようです。
「ウィーン」という言葉を口にするのも嫌ったそうですが
作品にウィーンを感じてしまうなんて皮肉ですね。

       lucie-Rie.jpg
家に帰って調べたみたら可愛らしいおばあちゃま♪
いつも真っ白いエプロンで作業をしていたそうです。

私が惹かれたのはウィーン工房のモダンデザインを感じさせる洗練されたフォルム・シェイプ。
       lucie-shaipe.jpg
そして色合い・・・
ピンク・グリーン・クリムトを感じさせる金。
       lucie-book.jpg

あれ以来ずっと気になっていました。
陶芸や器に詳しい方であれば誰もが知っている作家のようです。
数年前に展覧会もあったようなのですが、私が知った時は
すでに時遅し・・・(残念、またやらないかしら…)

そうしたら、なんと今日の「美の巨人たち」はルーシー・リーなのです!!
とても楽しみで今からワクワクしています♪
       lucie-pinku.jpg

工芸の事はあまり詳しくないので色々と勉強する良いチャンスだわ。
丁度、今上野の都美で開かれている「アーツ&クラフツ」の
ウィリアム・モリス〜バーナードリーチ〜柳宗悦〜浜田庄司等の
一連の人たちとルーシー・リーとのつながり(あるのかないのか・・・?)
なんてことも、知ることが出来るかな?
この展覧会にはウィーン工房モーザーやホフマンといった作家のものも来ているようですし。

と、相変わらず私の興味はオーストリア・ウィーン関連から始まってここに行き着くようです。
posted by ERIKO at 11:54| Comment(2) | 美術のこと

2008年10月04日

素晴らしき哉!!フェルメール&・・・

やっとやっと、観てきました「フェルメール展」
わ!0分待ち〜?!やった〜!!
会場もがらがらとは言えませんが“近づいたり離れたり”が出来るくらいでラッキー♪

     0hunnmati.jpg
朝一とは行きませんが9時20分に入館。朝が空いているようです。

フェメールまでの序章ではないですが、
ピーテル・デ・ホーホ、ファブリテウス…デルフト絵画の巨匠(だそうです。私もあまり知りませんでした)
でも、しっかりと観ておく価値有りです。
こちらも素晴らしい!とおもいながら足を進めていき、

「フェルメール」に到達。やはり違う!!!
「気迫」「永遠性」とキーワードを伺っていたのでこれを頭に置きながら観ました。

      marutatomaria.jpg
マルタとマリアに語りかけるイエス様の仕草、二人の姉妹の表情
まるで聖書の中の一場面に居合わせたかのようです。
イエスとマリア、マルタの心の動き、息使いまで見えます。


中でも今回の展示で私が一番離れがたかった一枚

     masitukaitotegami.jpg
「絵を描く」という画家の仕事の中にフェルメールのしたことは…

脚本家として物語の背景設定、役者のせりふ、とがき…
そして舞台美術の大道具、小道具、衣装…
さらに人物の配置、役者を操る演出家、
音響までもやってのける。

そうまさに一人で舞台の総監督のような人だったのではないかしら?
この絵の前でストーリーを想像し、言葉を聴き、空気を感じ、人物の心を思い、ひとつの舞台を観ているかのように佇んでいました。
だから離れがたかったという訳なのです。

そしてこんなに壮大なものを一枚の平面の中に、
色の配置から奥行きまで組み込むデザイナー=フェルメール。

当然ながら筆致も巧みに美しく、おお!やっぱり天才なんだわ〜〜
観たままを描くのではなくて、そこに自分の意志をしっかりと描くことは
当時のオランダやフランドルの成り上がりのお金持ち商人に依頼されて
肖像画を描く職人としての画家と一番の違いじゃないのかな?

あのダリが敬愛して止まなかったというのもうなずける気がして、
ともかくも「素敵です」の一言で済ませられる絵ではないです。

そんな天才画家に心を揺さぶられた感動でどっと疲れて…
一休み(ふぅ〜♪)
    gakusyoku.jpg
芸大のカフェで、と思ったらお休み。
そこで、ちょっと恥ずかしかったのですが学食で芸大生に交じって、
安い三角サンドイッチと冷めたコーヒーで昼食。
卒業制作の話題をしているのが聞こえてきました。
「これからの若い芸術家にエール」を送ったオバサンでした。
いえ、決して「頑張って〜」なんて声かけしたわけじゃないですよ〜(笑)

さて、もうひとつの展覧会。
西洋美術館で開催中のデンマークの画家「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」
       hammna-suhoi.jpg   

初めて聞く画家の名前です。“フェルメールを思わせる”と言われているそうです。
「静かなる詩情」とサブタイトルがついていますがまさに静けさを感じる絵です。
    e0115522_14193431.jpg

がらんとした室内に女性が一人ぽつんと窓の外を眺めている、そんな絵を観ていると
この室内が自分の心の中を見せられているような内省的な気持ちになります。

“バァ〜ン!!”と画面が迫ってくる絵が、ありますが
ハンマースホイは、その反対
そぉっと“おじゃまします”の絵。
そしてこの部屋に佇んで、じっと考え込んでしまうような…哲学的な印象の絵でした。
でも、単純に素敵です。
余白を意図する日本画のような雰囲気もあって
日本人好みなのではないかしらね?

ああ、でも決して2つの展覧会を同時に観るものではないです〜〜
疲れました。。。
実は、あまりに静かなハンマースホイの絵の前で
うたた寝をしそうになってしまいましたもの。




posted by ERIKO at 11:26| Comment(4) | 美術のこと

2008年09月19日

サルバトール(レ?)・・・

フェラガモ!!?? いえ、「ダリ」です。
スミマセン〜〜!ファッションのお話しではないです(笑)

この度の那須旅行、ちょっと遠くまで車を走らせ(と言っても助手席の私)裏磐梯まで足を伸ばしました。
というのは時々このブログにコメントを下さるjoshさんから「是非!」とのお奨めをいただきましたので・・・

行ってみました「諸橋近代美術館」
    morohasikinndaibijyutukann.jpg
美術館っていきつくまでの導入部分が私にとっては割と比重が高いです。
ここは、もう入る前どころか道路から見えてくる辺りから、
「わ!何あの建物?!」と素敵な予感がします。

トールペインターにはあまりファンはいないと思われる
「サルバトール・ダリ」を主に展示しています。
若い人にはとてもファンが多いですね〜!
そう、あのぐにゃっとした変な時計、といえば見たことおありでしょう?
あぁぁ、あれね!と。
    00073100.jpg

そしてハンサムなお顔なのに、妙なおひげを付けた変なオジサマ。
    dari.jpg
あぁ、このお顔も見たこと有る〜!ではないですか?

シュールレアリスム。
では、私はというとやはり、決して“好きな画”ということにはならない・・・ですね〜。
でも、何か気になる。一度見たら忘れられない。
でも、なんだか良くわからない???

ところが、デス。今回ダリの彫刻〜絵画〜映像〜リトグラフ・・・と
彼の世界にどっぷり浸ってみたら意外にも“何か”を感じてきたのです。

“モダンアートは難しい”“抽象画はわからない”・・・
という方も多いはず。私もその一人です。

決して、うっとりしたり、綺麗だったり、素敵だったりするのではないダリ。
もしかしたら、社会の矛盾や不合理、人間の心の奥の苦悩や怒り、
実は人間なら誰もが持っているこうした内面を
絵画を持って天才ダリが代弁してくれているような気がしてきたのです。

そんなダリにも(って言ったら悪いかな?)“素敵!”を発見。
カルメンが踊っているように見えますか?
端っこの小さくて蟻のような黒い影はドンホセ。

      karumenn.jpg
    オペラ「カルメン」を彼が描くとこうなる

     hose&karumenn.jpg
    ドンホセと逃避行の場面

他にも沢山あって、カードになっていたら欲しかった。
でもないのです。あったら絶対売れるのに!と余計なお世話ですね。
それにしてもこんな絵も描けるのね〜、ぐんにゃり時計とは別人!
どんな方法でも表現出来るのはやはり天才なんですね〜!

ピカソも、ジョアン・ミロも、建築のガウディもスペイン。
何か共通のデザイン要素があるようです。
行ったことがないのでわからないですが、何か、不思議なかたちをした何かが。

さぁて、かなりじっくりと見入ってしまったので、疲れた〜、、、
外の美しい景色の見える美術館のカフェでTeaTime

    daricafe.jpg


外に出たら、壁をはうツタが何故かシュールに見えてきてしまいました。
ダリの目を借りた気分(笑)

      tuta.jpg

ところで、このダリが最後まで尊敬して止まなかった画家、
それはベラスケスともう一人
今話題の中心「フェルメール」だというのですよ。
これが良くわからない???どこが、ダリにつながるところがあると言うのでしょう?
こんな疑問を持ちながらフェルメール鑑賞も面白そう。

お奨め下さったjoshさん、本当にありがとうございました。
少しだけモダンアートへの扉が開けた気分です。
♪ギィ〜〜♪


posted by ERIKO at 18:23| Comment(2) | 美術のこと

2008年08月21日

やっぱり行きたい!!「フェルメール展」

ごめんなさい〜、ご報告ではないです。

未だ行けず、、、どうやらかなりな混みようらしく、、、
さて、いつ行ったものやら、
いったい空いていそうな日なんてあるのでしょうか?

      10081488885_s.jpg


先日、美術史の講義の日先生が感想をお話し下さったので、
これから行かれる方ご参考までに。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
今回の展覧会は見事!!!素晴らしい。
前回たった1枚のフェルメールの「新国立美術館」の時とは
展開の仕方が大違い。
(そう言えば、あのときのご批評はけちょんけちょんでしたっけ…)

今回の企画担当サットン氏の本来のご専門はピーテル・デ・ホーホ。
(私は初めて知った名前です。知識の浅さが知れますね!)
それだけに、デルフト絵画全般を見渡しての展示が成されている。

このホーホが8枚、他にレンブラントの弟子のファブリテウスが4枚
もうここだけでも満足感を覚えながらの
続くフェルメール7枚。
これでデルフト展としての十分な充実感あり!!

フェルメールは時代を追って観ていく事が出来るのが面白い。

ホーホの魅力は当時のオランダの風俗、生活を観るのがひとつの見所。

そして・・・・ホーホとフェルメール
どちらも時代も室内絵画という点においても似ているが
決定的に違うのは!!・・・
(そうそう、それが知りたい!)

ホーホは17世紀オランダの当時の様子、つまりは現実の生活
フェルメールは似たような題材でありながら
それを芸術、つまり永遠なるものへと高めている

これらを比べて観る事でオランダ絵画の魅力がかなり分かるのでは?

〜*〜*〜*〜*〜*〜〜*〜

ほぉ〜〜〜!! そういう事なんですね。
審美眼のない私には、こうした解説があるとないとでは大違いなのです。

“フェルメール好きだわ”と言いながらも
何が決定的な芸術性なのか、いまひとつだったので
これから観にいく際には、是非「永遠性」を感じてきたいと思った次第です。

でもただでさえ、ぽわ〜んと観ているだけの私に混雑の中で永遠性を感じることが出来るのかしら?疑問!!
posted by ERIKO at 13:08| Comment(4) | 美術のこと

2008年07月24日

I love Corot!!

コロー展に行ってきました。完全に“fall in love”です!!
素敵すぎ〜〜!(ミーハー!!)
      
実は、恥ずかしながら“コローと言えば風景画”というイメージでなくて・・・
のどかな田園風景に癒やされる…好きと言えば好き、でも、際だって心を占領する程でもなかったのです。

ところが、ところが今回のこの展覧会ですっかり虜になってしまいました。

どれを観ても一見するとあまり変わらないように感じる森の木々や川の流れ、、、
そんな程度に思っていた私は、ホント 感性のかけらもなかったという事ですね〜〜! 
    huukei.jpg

展覧会場でていねいにひとつひとつ観ていくと
画面に小さく小さく描かれた人物からは優しい言葉が聞こえてきうで、
コローの人間に対する深い愛情を感じさせますし
時代は激しく変化した世の中だったにもかかわらず安定と落ち着きを保持していたコローの人間性も魅力です。

    virudabure-.jpg

こんな人の傍にいたら、いつも安心感で満たされるでしょうネ。(と画とは直接関係ない、、よね〜)

迫ってくる絵ではなくてこちらから画の中に入っていきたくなるような絵、
自己主張しない、けれど静かな存在感がある、とでも言いましょうか・・・

今回の構成がとても良く出来ていて、私のような“わからんちん”にも
コローの絵がどんな風にして、展開されて、変化していったののかが
よ〜〜く分かるように説明がなされていました。

そして風景ばかりではなくて、人物の描き方もなんとも品が良

コローはきっとお育ちが良いのでしょうねぇぇ、と。
ちょっと余計ですね。

この「青い服の婦人」、品格と知性と両方を感じさせる美しい青。
たぶん、このブログでは綺麗な青にはならないでしょう(残念)

       ?hX.jpg

そして今回のポスターにもなっている「真珠の女」
目の前に立つと、彼女からの言葉を聴きたくなるようなそんな感じを受けます。
「何を話そうとしているの?何を思っているの?・・・」

      sinjyuno.jpg

他にも、素敵なフランスの郊外の建物も魅力でホント、お奨めです!!
(恋をしてしまったものですから、、、笑)

印象派を初め多くの画家がコローを尊敬し影響を受けたというこで
モネやルノワールの作品も展示されていましたが、
驚いたのはピカソやジョルジュブラックにも影響を与えたということ。
更にさらに、驚いたのは抽象画家のモンドリアンや、あのカンディンスキーまでも!!
というのですから
本当にコローの偉大さは はかり知れないもののようです。

カンディンスキーの画、こちらです(以前このブログで使用した同じ画です)

    kandinsky_comp6_13.jpg
  

ちなみに晩年のコローは、それまでに描いてきた自然と人物を
自由に自分の空想の世界で遊ばせて展開させた、
というところが
“自分の心の奥にあるものを描き出す抽象画”の世界への影響のようです。


この辺りの事もこの展覧会を初めからじっくりと観ていくとよ〜〜く分かります。

でも、、、8月2日以降はとっても混みますよ!きっと!!
「フェルメール展」とかけもちで観にいくという人がどっとあふれると思います。
コロー展に行こうと思う方、お早めに!
私はこの谷間をねらって行ったので、思ったほどの混みようではありませんでしたので。









posted by ERIKO at 13:46| Comment(2) | 美術のこと

2008年07月16日

ウィーン美術史美術館展

1週間ほど前に新国立美術館で開催の「ウィーン美術史美術館展」を観てきました。
7月2日から始まってまだ間もなかったせいか、やけに空いていて
申し訳ないくらいじっくりと、ゆったりと堪能する事が出来ました。

ベラスケスの王女マルガリータなんて、近寄ったり離れたり独り占め状態で、ホント申し訳ない。

      chapter4_img.jpg
でも、じっくりと観ることが出来ました。

この絵の実物を覧ると
印象派の入り口(?)のマネが「画家の中の画家」と呼んで尊敬したという理由がよく分かりました。
ポスターや写真ではどうしてもわからなかったのですが
一見、とても繊細に見えるレース、近づいてみるとなんともさらっとした筆のタッチなのです。
図録から写した写真なので、果たしてこのブログで見えるでしょうか・・??
        berasukes.jpg


続いてこちらヤン・ブリューゲル(父)
※この一族、揃って画家なので、みんなブリューゲルさんなので親子親戚関係、私は全く把握できてませ〜〜ん
この花は実際に活けられたものではなく、スケッチした沢山の花をを配置したのだとか・・・

      hana.jpg

ということは絵の中で大胆にフラワーアレンジをしているということになるのでしょうか・・・
(ふと、ある方を思い出しますね〜〜(>_<))

こんな風に薔薇や花が描けたら素敵だなぁ、、なんてちょっと我に返ってトールペインターの目で観たりして。。。
偉大な画家の絵の前でおこがましすぎですね!!

Still Life=静物画 Still=止まっている とは言え LIFE=生きていなければならないのだそうです。

        hanaUP.jpg

でもこの美しい花の絵には、別の意味がこめられていて・・・
それは下に散った花びら、ちいさな蝶や蜘(写真では見えないでしょう?)を描くことで、人生のはかなさやもろさをも表しているのだそうです。
そもそも、花そのものがどんなに美しくともやがては枯れて、散っていくのですものね。
と、若くてお肌ぴちぴちのお嬢さん達を妬んでる訳でないのですが(笑)


それを更にはっきりと描かれているのがこの画
    guuwa.jpg

一目にして分かりますよね〜
華やかな黄金の塔・貴金属・お金・装飾品…、強さの象徴の銃や甲冑、世界(地球)を手に入れようとする権力・・・・

これらとは対象にやがては誰もが行く末は、画の左に転がるどくろろ。
砂時計と火の消えたロウソクもはかなさや、もろさの象徴なのだそうです。

絵の中に別の意味を込められたこうした絵画を「寓意画」と呼びますが
今回の展示には、それがとても多くて、絵の前で考えさせられる事が度々でした。

毎日おいしい物を食べて、綺麗なものに囲まれて、楽しく愉快に暮らしても・・・
    ennka.jpg

人間は、もっと強く、もっと高く、もっともっと・・・と思い上がって、本当は弱くもろいものだということを忘れてしまうのですね!
これらの寓意画はそんな愚かさに警告を発してるというのです。
なんだか、現代にもあてはる気がして、絵の前で自身の反省もさせられました。

そう言えば、ウィーン美術史美術館ではピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」も観ましたっけ。。。
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めったに図録は買わない私ですが、今回は画にこめられた意味をひとつひとつ見てみたくなって、購入しました。

どの絵も 印象派の持つ明るさ綺麗さとも、ロココの華やかな典雅とも、バロックのダイナミックさとも違う
フランドル絵画独特の落ち着いた色で織りなす真摯な雰囲気
とでも言ったらよいでしょうか、
「静物画」がテーマなので、私の感じ方はちょっと偏っているかもしれません。
でも、絵画はそのときそのときの個々の感じ方があって良いと思いますので(勝手に決めてます〜!)
私にとってはとても感動の余韻が心に残る展示でした。


どなたかご覧になった方がいたら、是非感想を聴かせてただきたいです







posted by ERIKO at 13:41| Comment(2) | 美術のこと

2008年05月18日

川村記念美術館

又お出かけ〜〜??!!と言われそう。
結婚記念日だった昨日、主人に誘われ
佐倉にある「風土記の丘」のバラ園と「川村記念美術館」へ。
(薔薇と美術館の2点セット、これを組めば私のポイント高いぞ〜と踏んだのでしょう)

バラ園は、残念ながら二分咲き程度。でもお庭の作りといい周りの森のロケーションといい
それはそれは素晴らしいのでもう一度挑戦する価値ありかな・・・

で、美術館。電車行くとわが家と同じ千葉県とはいえ遠〜〜〜いのです。
車だと1時間くらいなので、夫の運転が便利。横で寝ていけるしネ(ちゃっかり!)
はい、本題です。

常設展示はレンブラント(日本には油彩は4点のみだそうです)からIMGP2368.jpg


ルノワール、モネ、ピカソ、シャガールに至っては日本で一番大きい絵、


そして抽象画のカンディンスキーIMGP2371.jpg

シュールからはマグリット、
ロシアアバンギャルドのマレーヴィッチ、日本画の尾形光も・・・と
そしてどれも良作ばかり。
中には名のある画家の作品とはいえ「駄作」を持っている美術館もあってがっかりという事も良くあるのですが
ここのは良です。
とあまり良く分かっていないくせに生意気な事を言ってみたりしていますが、、、

今回、リニューアルされて新たな展示室が出来たというので楽しみにしていました。
マーク・ロスコ(私は知らなかったです)という画家の絵。
黒と赤だけで構成された大きなキャンバスなのですが
これが以前は数枚並べられてあったので、今回の新しい展示で
一部屋全部の壁面に掛けられているのです。
圧巻!!! 絵画というより壁面空間。
こうなるともう絵画と壁紙の区別がつかなくなってきます。
インテリアとしての絵画と考えれば良いのか・・・

と文字を並べたところでさっぱりですね。失礼しました、、、、

特別展はこちら!IMGP2364.jpg
マティスとボナール(この画家、私にとってはいまひとつつかみどころがなくて覚えられないです)
二人の画家の比較と形跡を辿るのですが、まぁ、ボリュームの凄いこと!
見応え有りすぎで同行の夫はソファで居眠り(ったく〜〜)
確かに私も疲れました。
でも、でも素晴らしいです。
特にマティスは、あの色とかたちのせめぎ合いで悩みつつ
自分の画風にたどり着くまでがよ〜〜〜く分かって面白いです。

お城のような建物の造りも自然がいっぱいの美しい庭も魅力の美術館です。
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でも千葉の方意外には、ちょっと遠いですね。

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posted by ERIKO at 15:58| Comment(2) | 美術のこと

2008年04月30日

パリの100年とBAUHAUSと

今日はポカポカ陽気に誘われて上野の2つの美術館をはしごしてきました。

ひとつ!
「芸術都市パリの100年展」
   IMGP2227.jpg
モネ、ルノワール、セザンヌ、ユトリロと誰もが知る画家の作品もあることはあるのですが
あまり知られていない(私が知らないだけ?)画家の作品も多く、
そのせいかがらがら!!

でも、なかなか面白い趣向で、こうした画家達のバックグランドとなる時代が、
よ〜〜く分かるように構成されているのです。
写真あり、風刺画あり(これ笑えます!)エッフェル塔のレプリカまであって
当時のブルジョワジーから、文学界、演劇界、そして一般市民に至るまで、
ともかく“新しい都市パリ”での“新しい生活”に向かう華やいだ心意気が
芸術家にインスピレーションを与えていたようです。
今まで、度々目にした事のある画家達の生きた時代を“感じる”事が出来て面白い展示でした。
パリに行った事のある方なら、一層楽しめる企画だと思います。
やっぱり、一度は行かないとダメかな、、、

それとユトリロのお母さんのシュザンヌバラドン(恋多き女性でユトリロのお父さんは誰だかわからないのです。ひどい!)
めったに観ることのない彼女の作品の展示があって
興味深かったです。
やっぱり母であるまえに芸術家なんですね〜

ふたっつ!!
この時代を後にして次は1900年代初期のドイツへ。
    IMGP2230.jpg

パリから気分を変えないといけないし、お腹も空いたのでちょっと一休み。
都美術館のカフェレストラン、大食堂みたいで
もうちょっとなんとかならないかしら…といつも思うのです。
今日はテラス席で緑が美しかったのでまだましでしたが。
(といって写真を撮っている私もなんなのですが、、、)
    IMGP2237.jpg

で、気を取り直して芸大の美術館へ!
「BAUHAUS(バウハウス)」という美術学校の展示です。
モダンデザインの基礎となった、と言われていますが実際のところ私は良く知らないのです。
「バウハウスって、何??」とサブタイトル。
なぁんだ!みんなあまり知らないんだわ(ホッ)

展示内容は・・・
ちょっとイケヤに来ている気分、と言ったら良いかしら。
ようするに今現在、私達が暮らしているデザインの全てのベースがここにあったと言っても良いくらいなのです。
パンフレットの写真ですがこんな感じ。
ねっ、イケヤみたいでしょう・・・?
   IMGP2241.jpg

   
それまでのヨーロピアンの華美な装飾を取り去ってシンプルな機能美を追求したのですね。
工業生産に載せるという意味合いもあったのですが
ただ、、、“粗悪なものを作る”のとは違うところが素晴らしい!
あくまでも美を追究しているというのが!
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そして、あの抽象画のカンディンスキーやパウルクレーの絵画が、こんなにも理論に基づいていたというのも驚きで
理論的なこととは無縁の私には、ちょっとついていけない世界だわ〜。

さて、あふれるばかりのモダンデザインにちょっと疲れ気味で外に出たところ
芸大の古い建物が目に入ってきました。
わ、好き好き!少々装飾過多かとは思いますが良い感じです。
     IMGP2249.jpg

この街灯を囲むフェンスはこんな感じで・・・
    IMGP2248.jpg



   
新しい建物の塀はこんな感じ。
   IMGP2246.jpg

シンプルモダンが好き?豪華でデコラティヴなのがお好き?
この境目の通路です。
    IMGP2245.jpg 

トールペインターは、どちらもあまり興味がないかもしれないですね。 
文化服装学院の美術館ではこんな展示もあるみたいで、こちらがお好きかしら? 
      IMGP2240.jpg

今日は、息子とバウハウスの話題で盛り上がりそうです!











posted by ERIKO at 18:30| Comment(2) | 美術のこと