マルクト広場には明るく色鮮やかな寄せ植えが、通りがかる人の足を軽やかにしてくれます。
古い街にはこれといった目新しい品物が並んだり、新しいお店が次々とオープンする訳でもない。
けれども毎年変わらずやってくる春を待つその思い、そこに喜びを感じることの出来る人々。
何とも心豊かな暮らしを感じます。
マルクトに並ぶ寄せ植えから、自分の部屋にどの春を迎えようかとひとつを選ぶ小さな作業。
買って帰ったら石造りの重厚な窓辺に飾るのでしょうか・・・?
そしてその窓を開けて、外の風を吸い込む日を心待ちにする。
旅人の私は、そんな想像に胸をふくらませます。
ヒヤシンス・水仙・・・こんなに沢山!! 日本のお花屋さんのようにバケツに浸かっていないで
束になって置いてあるのですね〜!
元気いっぱいの花々は近隣の農家から持ち込まれるのでしょう。
小さな寄せ植えにも、イースターらしく卵と鳥の羽を置いて、やはりここでも苔が使われています。
実は、娘のダンナさん、この街の出身です。
「バンベルクは良いよ〜!ドイツで一番素晴らしい街ですよ。大好き」と言います。
でも、テレビの旅番組(こればっかり見てます〜〜)で、他の街でも同じように言うドイツ人の声を
沢山、耳にしました(オーストリアも!!)
皆、自分の街が一番、と愛しているのですね。
ということはそれぞれがこの街での暮らしを大切に思う事。
それはここに無いものを他の街に求めるのではなくて
自分の暮らしを大切にすること、自分自身を大切にすることにつながるという事ですね。
地に足の着いた落ち着いた暮らし、素敵です。