2011年07月01日

ダルムシュタット・マチルダの丘

写真が多いので、おひまなときに気長にご覧になって下さい。
ダルムシュタットにユーゲントシュティールの建築の野外博物館のような「マチルダの丘」があります。
以前、美術史の講義で聞いたときに興味を持ったので丁度良い機会と、足を運んでみました。
ユーゲントシュティールはドイツ語圏の世紀末芸術のスタイルですね。
マチルダの丘は、ヘッセン・ダルムシュタット大公が19世紀末〜20世紀初頭にかけて
芸術家を招へいして作り上げた芸術村です。

フランスのアールヌーヴォーと同時代ですが、
アールヌーヴォーが限りなく曲線的なのに対して
こちらは
“直線的な構築の中に自然をテーマにしたモチーフが幾何学的にデザインされている”と感じました。
このキーワードを持ってご覧になっていただくと、“あぁ!本当だわ!”と面白く見ていただけると思います。
アールデコまで直線ではなく、一歩手前の感じがとても素敵だなと思いました。
何故か?それは、ウィーンの建築家、あのゼセッション(クリムトの本拠地ですね)を設計した
オルブリヒがここに招かれて手掛けたのですから!!
ウィーンのか香りのする建築たっぷりです!!

駅からバスで15分ほどでこの丘に着きます
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植栽のポットを良く見てください。これからしてバロックやロココと違う新しい様式です

展覧会場(何やら特別展がありましたが中には入らなかったです)
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この右側のドームの内側のモザイクです
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この建物の後ろ側に廻りますと
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中央のモザイク
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植物を直線的に配しているでしょ?

何故かロシア教会
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と思ったら、ミュシャ(アールヌーヴォー)や、モザイクも
東方のアラベスク模様の影響を受けているのが、良く分かります。

芸術家たちが住んだ家々
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近寄ってみましょう、と言っても現在は個人の住居になっているので撮影は控えめにしました
アーチ型の造りに直線的な要素が
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窓枠の直立の女性像が特徴的
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女性が建築のモチーフになっているのも世紀末に多くみられますね

門も花と直線
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花のデザインも独特
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オルブルヒハウス
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手前の噴水の女性も四角く配されている
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上部は林の木っぽい、下は何でしょう?やはり樹木っぽいですが・・・
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若き芸術家が自分たちの創造表現でひとつの村を作ろうとした志が随所に現れている
そこを一人で感動してワクワクしながら、雨の中を歩く。
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小さな階段の石畳も細かなモザイクになっている

直線的にからみつく植物の曲線
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門扉
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外灯の装飾
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あまり目に着く場所ではない坂の石にも
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これまで見てきたいかにもヨーロッパの装飾とは、まるで違うよね?

円柱の模様
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良く見てください、想像の動物(有機的なもの)がやはり四角の中(無機的なもの)にぎゅっと入っている
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では、ハイライトに向かいましょう、アプローチです
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芸術家コロニー美術館
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ウィーンのゼセッションに良く似ているでしょ?
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金色に光る装飾はクリムトを思わせる

中に入ってみます。まずシャンデリアのかたちに注目です
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多分これも何かの植物を幾何学的にデザインしているのでしょう

家具
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モダンな中にもどこか柔らかさの残る素敵なデザインは
イギリスもマッキントッシュの影響も見られる

ピアノ
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今はない建物の模型。100年以上も前になんという斬新な発想でしょ!
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こんな建築もあった写真
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建築ばかりではなくて、今は当たり前のようになった
生活全体をデザインするということが、始まった時代でもあります
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なかなか良いデザインですよね〜しゃれている
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部屋を再現
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ポスター
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外の出てちょっと一休み。ベンチの脇の外灯のデザインも見てください
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今も芸術家が住んでいるのか、庭を自由にご覧くださいとなっていたので
入ってみました
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なんだか雑草がぼうぼうに生えた庭にたとえばこんな噴水(?)があったり
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ちょっと奇妙な庭でした

帰りの列車までたっぷり時間があるので、バスで来た道を歩くことにしました
お祭りでもあるのか、、、
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道路の両側にトラックで来たらしい露店が準備をしています
日本にもお祭りのときには露店が出ますが、規模が違う!大きいのです〜〜

ほら!
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ピサの斜塔を作ってる(笑)
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なんだか怖そう
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これはアイスのお店らしい。姫がいる。
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極めつけはこれ!びっくりしました。
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持ち運び観覧車?壊れそうで怖くないの?
ジェットコースターや、くるくる回る高い塔のようなのもありましたよ。

可愛らしいのもある
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教会のグロッケンシュピールが美しい音色を奏でているので、行ってみようかな?
大きな鐘とは違って、いくつかの鐘がメロディーを奏でるもの
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と思ったら教会の前に屋台です。
これがヨーロッパの都会の現実、、、教会は教会として機能していないのですね。。。

列車まで1時間もあるので、駅前で初Mackです
ミニケーキ・エスプレッソ=ちいさなカフェTimeはこちらで初めてです
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ドイツの列車は遅れて当たりまえ、この日も行きは2分遅れで乗り継ぎが出来ず
次の列車まで1時間駅で待ち、帰りは列車の中で40分待ち、
旅人にはこれは大きなストレスですよ〜、まともに行って帰れるのか、ハラハラなのです。


posted by ERIKO at 19:17| Comment(2) | 2011.4~7ドイツ暮らしを体験
この記事へのコメント
うっ、やられた!
そう思ってしまいましたよ。
今読んでる本で、写真にあるオルブリヒの建物の正面図(図です)が掲載されていて、「やっぱり、ダルムシュタットも行かねばなぁ」と思っていたところでありますから。
まあ、ERIKOさんが見逃すはずもありませんよね(笑)。

すっかりご堪能のご様子を拝見して、なおのこと気持ちが動いてしまいましたですよ。
(まあ、いつ行けるのやらではありますが…笑)。
Posted by josh at 2011年07月02日 08:42
joshさん
白河からも見守っていて下さり、ありがたい限りです。
美術史で勉強した、なんて言ってもみんな忘れてしまっている私です。
joshさんの解説付きで歩いたら数倍も面白く見られたはず、と思わずにはいられません。
シュテーデル美術館が改装成った時が行き時でしょうか?
けれど、書いておきながらなんですが、もしかしたら建築は街の中で生きてこそなのかもしれない、とも思ったりしています。
ウィーンのように(笑)
Posted by ERIKO at 2011年07月03日 02:23
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