2009年10月07日

クリムト・シーレ世紀末展

ハプスブルク展を観たその足で次に向かったのは日本橋高島屋で開催中の「クリムト・シーレ世紀末展」
「今日はウィーン三昧」を決め込んで疲れを覚悟で美術展のはしごをしました。

先のハプスブルク展は、当然ながら期待してた通りと言ったところですが
こちらは思った以上、期待以上!!

ポスターで紹介されているクリムトの「パラス・アテナ」
新しい芸術を旗揚げした意気込みと古い芸術への抵抗を表しているという。
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以前にも日本でも観たことがありますが、クリムトは知れば知るほど観る目も違ってくるので面白い。

そしてもうひとつポスターで広告されているのがエゴン・シーレの自画像
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シーレの画は好む好まざるではなく“ここまで己の内面の葛藤を自虐的なまでにえぐり出して描いた画家はいないのではないか?”と思うほど。
はたまた極度なナルシストが描かせた画なのか・・・?
なぁんて事を思ったりしながら観てみたのです。
彼の画はそれだけ、人の心に良くも悪しくも何かグサっとくるのですね。

シーレの画が多く展示されていて圧巻です。

展覧会タイトルからしてこの2人の画家が呼び物で後はたいしたことないかと思っていたのです。
クリムトも接吻他、有名なのはあるはずないし・・・なんて。

ところが、クリムトが「クリムト」になる以前のアカデミックな画を描いていた頃の画に出会えたのです。
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(この他にも何点か)

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こちらは確か本の表紙?挿絵?だったような・・・・

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      見事な下絵デッサン。


そして大変めずらしいのがエルンスト・クリムト(弟だそうです)の作品
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あの美術史美術館の壁画もこの弟と共に手がけたのだそうですが、
残念な事にこの弟は夭折したのだそうです。
金細工職人の家に生まれた二人の息子達…共に生き続けて仕事を成したら、どんな作品が生み出されたのでしょう。ホント、残念。

今回の出展は「ウィーンミュージアム」からなのですが
ん?それってどこ?というくらい、ガイドブックには載っていないし
観光客には殆ど知られていない美術館です。(ウィーン大好き!!を自称しているくせに私も知りませんでした)

多分、これから又あちらに行っても足を運ばないでしょう。
だからこそ、こんかい東京でこれを観られた事に痛く感動しているのです。

クリムト・シーレと来て・・続くのは、ココシュカ。
オスカーココシュカのポスターは、何とも現代のおしゃれなポストカードのような作品がありました。
“へぇ、ココシュカもこうなるとなんだか素敵じゃない!”と思ったりして。

そして、全く知らなかったウィーン「情緒印象主義」「表現主義」「自然主義」と呼ばれる絵画。
フランスのそれとは、又違ったタッチの絵です。
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ウィーン世紀末というと、どうしてもクリムト・シーレがあまりにも鮮烈で
他の美術は知るよしもなかったのが、
他にもこうした芸術が同時代にあったのだ、
という事を知ることになって、私には衝撃でした。

見応え充分なこの展覧会、会期は間もなく終わりが迫っています。
ウイーンの香りが漂っているので私はもう一度行きたいくらいです。

posted by ERIKO at 23:35| Comment(2) | オーストリアが好きです
この記事へのコメント
ご無沙汰してます、joshです。
成田の記事以来、もしかしてERIKOさん、へこんでる?…と思ってましたけれど、やっぱりウィーンものには駆けつけますね(笑)。
この展覧会は、なかなかでしたよね。高島屋でなくて、も少し天井の高いところなら尚よかったですが。
まだまだ、知らない画家の素敵な絵がたくさんあるなぁと思って見てきました。
Posted by josh at 2009年10月08日 12:30
joshさん
「涙の成田」を覚えていて下さったなんて!
私なんて数多きjoshファンの一人に過ぎないのに
感激です。
お優しさにウルウルです;

へこみ・・・まだ考えると傷みますが良い香りで気をそらせています。
ウィーンの香り…私ったら、のんべえおやじが焼き鳥屋さんの匂いにつられるかのようですね(笑)

展覧会は、確かにあの場所ではもったいないですね。
例えば、内容的にも都美術館なんかが似合うような…

Posted by ERIKO at 2009年10月09日 09:41
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